金輪継手の製作と仮組み

 材木を繋いで家を造る時に、材が直角や角度をもって繋ぐことを「仕口(しぐち)」といい、直線に繋ぐことを「継手(つぎて)」といいます。

基礎の上に乗る土台のような使い方をするときは一般的な継手で良いのですが、空中に浮いたような梁や柱を繋ぐときは、あたかも一本の材木のように繋がないと構造が成り立ちません。そこで用いる継手が「金
輪継手(かなわつぎて)」です。金輪とは仏教から来ており絶対的な「大地」などを指します。「金輪際(こんりんざい)…しない」など絶対を指します。そのくらい丈夫で信頼できる継手です。材木にかかる力で引っ張り・圧縮・曲げ・捻じれ・せん断いずれの力を加えても破壊せず、一本の木と同じ強度を発揮します。手加工でないと出来ない細工です。

この継手を作るには精巧な技術が必要です。例えば直角に線を引くことさえ難しく、更にその線(細字用のボールペン)を材木の上部は線の太さを切り取る様に、下の部分は線の太さの半分を残す様に鋸で引いていきます。建前で組むときに、高さの4/3ぐらい落とし込むまでは自重で落ちて、その後はカケヤと呼ばれる大きな木槌で叩き込む
ように作り、最後は「込み栓」と呼ばれる楔「くさび」固く打ち込んで木材を繋いでいきます。大切な事は総長さを測り伸びや縮みが起きていない事です。作る段階でノミや特殊鉋で少しずつ削りながら調節していく難しい作業です。大工さんの腕の見せ所です。





コメント